制作条件の実例 01
動画編集の追加修正。
着手前にそろえる4つの条件。
「字幕を直してほしい」と「縦型も1本ほしい」は、同じ修正とは限りません。まず何が変わったのかを整理し、作業と日程を確認してから進めます。
1. 最初に提示した範囲に戻る
納品本数、完成尺、画面サイズ、支給素材、含む修正回数を見積もり時の控えで確認します。修正回数だけでは、何を1回と数えるか分からない場合があります。「一度にまとめて受領した修正指示を1回と扱う」など、双方で理解できる形にします。
| 依頼の例 | 確認すること |
|---|---|
| こちらの誤記を直す | 制作側の誤りかを確認。追加制作と同じ扱いにしない。 |
| 支給された名称を変更する | 当初の資料から変わった内容か、合意した修正範囲内か。 |
| 素材を別のものに差し替える | 素材の尺や内容が変わり、構成のやり直しが必要か。 |
| 横型の動画を縦型でも納品する | 別サイズの制作を当初の納品物に含めていたか。 |
2. 変更する作業を、具体的に書く
「修正対応」だけでまとめず、対象の動画・時刻・表記・素材を整理します。複数の確認者から別々の依頼が届く場合は、依頼側でまとめてもらう窓口と最終確認者を決めます。
記入例:完成版の横型動画から縦型を1本制作。字幕を縦型の画面幅に合わせて再配置し、人物の位置を調整する。新しい撮影や台本変更は含めない。
3. 追加の時間と実費を見積もる
再編集、書き出し、確認用ファイルの作成、連絡の時間を含めます。例えば追加作業2時間、作業原価3,000円/時間、予備費10%、売価に残したい余裕20%なら、料金案は6,000×1.1÷0.8=8,250円。100円単位で切り上げる場合は8,300円です。
これは計算の例です。料金相場や推奨価格ではありません。追加の素材費・外注費・税の扱いがあれば別に確認します。
4. 日程と料金を確認してから着手する
追加作業が元の納品日に影響する場合は、その点も先に伝えます。返答前に進めず、相手が確認できる文章にします。
追加のご相談ありがとうございます。
縦型動画1本の再編集と字幕の調整を追加する場合、追加料金案は8,300円(税抜)、納品は内容の確認から3営業日を想定しています。
当初の納品物と合わせ、上記の内容で進めてよいかご確認をお願いいたします。
縦型動画1本の再編集と字幕の調整を追加する場合、追加料金案は8,300円(税抜)、納品は内容の確認から3営業日を想定しています。
当初の納品物と合わせ、上記の内容で進めてよいかご確認をお願いいたします。
記録しておくと、次の案件でも使える
最初の見積もり、追加の相談、合意した料金、納品の確認を一つの案件の控えにまとめます。相手からの返信や承認の証跡は別に保管します。
この記事は制作条件を整理するための実務例です。個別契約の法的な判断を行うものではありません。